大いなる透視鏡

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今回リノベーションをするにあたり、とっても楽しみにしていたことーそれは15年ぶりの再会ー


そう、大袈裟な言い方だけど、そのお相手は・・この写真の鏡さん。

こちらの鏡、、私にはかなりの思い入れがあって、、

その出会いはというと、かれこれ、ギリギリ10代だった頃まで遡ります。

当時、心斎橋筋商店街の中に「JAPAN LIFE」という
インテリア雑貨や家具、美容室などのお店が、ワンフロアに1店舗か2店舗くらいの感じで入っている
こじんまりとしたファッションビルがあって、

その確か、3、4Fあたりのフロアにデーンと飾られていたこの鏡。

パッと、目に飛び込んできた瞬間、ドッキ〜〜ン☆ 心拍数が一気に上昇してしまいました。
 
この楕円のフォルムと、何かわからないけど、書いてあるこの文字、キャ〜、素敵〜〜!
と、一瞬で一目惚れ。

近くからいろんな角度で眺めつつ、視線をその足下の方に目を移していくと、

ひや〜〜ッ、やっぱりそれくらいはするんだ、っていうお値段・・かなりお高め。


もちろん、当時学生だった私にはとても手が出せる代物ではなく、
それ以前に、自分の家にはこのような鏡を飾るスペースはないし、いや、スペース以前に
なんだか場違いすぎて、、とにかく、一瞬にして、自分とは接点がないと悟ったのでした。

ただただ、憧れを持って眺めているだけで、なんだか少し切ないような気持ちにもなったことも覚えています。

その後、数年間はずっとその場所にあって、ジャパンライフに足を運ぶ度、「あ〜、やっぱりいいなぁ〜」って
トキめきながらも、時は過ぎていきました。

その後、思わぬことから、一人暮らしを始めることになるのですが、

その際、真っ先に浮かんできたのが、この鏡のこと。

生まれて初めて持った、自分だけのお城・・充分なスペースもあるし、なんとかお金も用意できる。

ずっと、憧れだったものが、自分のものにできる、という現実味が一気に帯びてきて、
思いがますます募り、
そう、いろいろ買わなきゃいけないものもあったのに、それをすっかり後回しにして、
その分のお金をこの鏡に全部つぎ込んでしまったのでした。

結局、洗濯機よりも鏡を優先してしまった。

大きいバスタオルやシーツは、お風呂場の湯船に洗剤を入れ、足で踏んで洗っていたのだけど、

半年後、洗濯機が我が家に来た日、そのあまりの楽さ(落差)にびっくり、
「ああ、何でこれを一番先に買わなかったんだろう」って後悔先に立たずとはこのことでした。 

それほどまでに欲しかったこの鏡なんですけど、もともと鏡というものが、本当に大好きで・・・

私が小学生の頃から働いていた母親が夏休みなどは、お弁当を作ってくれていて、それを家で1人で食べるのですが、
その時は毎日、母の三面鏡の前で、鏡に映る自分の顔を見ながら、食べてました(笑)

それとは別に、三面鏡の中で永遠と続く自分の顔を眺めては1人楽しんでいて(誰でも一度はしますよね?)

いろんな角度から見えるすべて異なる顔ーほんと何時間見ても飽きなかったです^^


とにかく、いろんな意味で思い入れのある鏡ですから、家に迎え入れた時の嬉しさは今でもよく覚えています。

ピアノ線でガッチリ固定され、部屋の真ん中にドンと置かれた鏡。

リンナがまだ赤ちゃんの頃、この鏡の前でよく遊んでいたっけ^^

すべてを映し出す鏡ー私のことを私自身より知ってるはずの貴方ー

その後、7年弱一緒に暮らしたのですが、そこから先は、引っ越ししたところの壁がベニア板で強度不足だったり
スペースがなかったりで、飾ることができず、気がつくと、15年もの間押し入れに眠ったままでした。
自分でも一時の別れがそんなに長くなるとは思わず、ほんとに気がつくと・・って感じで、時が過ぎるのは早いです。。

で、今回のリノベーション。

最初の打ち合わせは、手持ちの家具とその寸法を提示することから始まりました。

この機に、この鏡を設置してもらうのはもちろん私の要望の一つ。

そしてご覧の通り、めでたく真っ白の壁にガッチリと取り付けてもらうことが出来ました〜


それから、この鏡にプリントされている文字のことー

当時は、さほど気にならなかったのに、月日と共に何が書かれてあるのか、どんどん気になり始めて・・

いったい何て書かれてあるの?

お恥ずかしいことに、何語なのかすらわかりません(汗)
(JUNKOさぁん〜、これって、イタリア語?)
本来ならずっと謎のままだったかもしれないですが、、今は、インターネットがあるから、ほんと、すごい。

どこかのブランド品なのかな? そんなことも何ひとつ知らなかったけど、ぜ〜んぶ判明しました。

ちなみに作家は、
20世紀初頭のダダイズムやシュールレアリスムを代表するアーティスト(画家、彫刻家、写真家)として活躍したマン・レイ。

同氏がGavina社の創始者であるカヴィーナ氏にプレゼントした小さな鏡に託したメッセージ
”LES GRANDS TRANS-PARENTS(大いなる透視鏡)”をそのままこの大きな楕円の鏡にプリントしたものなのだそうー。
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今回、そこに書かれている言葉の意味を初めて知ることができて、ちょっぴり胸が熱くなりました。

大いなる透視鏡ー 

こんなに大きく書かれた文字、ずっとその言葉と暮らしてきたのに、それを知らずにきたなんて、なんだか、すごくおかしい。

でも、今回明かされた文字の意味ー

当時、この鏡からシュールな印象は受けなかったけれど、もともとシュールなものに俄然、血が騒ぐ私、
やはり何かを感じ取っていたのかも!?

そう言えば、初めてクリムトの絵を見たのも、この鏡のすぐ側にあったポスター屋さんだった。

あの時も強烈に一目惚れしたっけ・・よく考えると(考えなくても)かなり恋多き人生です(汗)


写真では、薄そうに見えるかもしれないけれど、
かなり厚みがあって背丈も180センチあるので、すごく重くて、不安定なので
この15年間、ずっと実家の押し入れの壁に裏向きに固定されていました。その間、見ることすら、出来なかったから、

鏡さん、こんにちは。

15年ぶりですね・・・

また会えて、本当に、、心から、うれしい。

ところで、鏡さんの方はどうでしょうか?

こんな人、知らないよ〜なんて、お願いだから、言わないでネ。(笑)

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by hitomille | 2010-06-21 13:05 | インテリア


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