ル・コルドン・ブルー 中級 Bûche/ビユッシュ 1,BûCHE CARAMEL FLEUR D’ORANGER AU COINTREAU コアントローとオレンジエッセンス風味のキャラメルのビユッシュ 2.,BûCHE COCO ET ANANAS ココナッツとパイナップルのビユッシュ Bûche/ビユッシュとは、薪のことで、、ご存知、クリスマスのケーキ、ビユッシュ’ド・ノエルに代表されます この型を使い、ジョコンド生地とオレンジ風味のバヴァロワにキャラメルのムースなどを組み合わせたケーキ、、個人的に中級で一番です オレンジの香りって、本当に素晴らしいーー!! ですが、、オレンジフラワーウォーター・・コルドン生には、かなり不人気です。 私は、これほど「いい香り」はない、と思うくらい好きなんですが・・ 我が家では、就寝する部屋にアロマの香りを充満させて、眠りに就くようにしています。 (夏は、その部屋だけ冷房をかけてキンキンに冷やして、 それ以外の部屋にはクーラーをかけないので、娘は10時の解禁と同時にその部屋に飛び込むのだけど、その瞬間って、ほんと、天国♪♪) ちなみに今のお気に入りは、バジルとマージョラムとネロリをブレンドしたもの(本当に、精神が落ち着く、よい香り!) 良い香りといっても、本当にオーガニックな天然の草木の香りなので、、どことなく、薬っぽい印象も受けます。 この香りに包まれていると、ハーブが、古代から「薬」として重宝がられていたのが手にとるようにわかります、 今回のケーキを作るにあたって、とても興味深かったのは、、このオレンジウォーターは、精神がとても落ち着く香りなので、 シェフが子供の頃、シェフのお母さんが、シェフを寝かしつける時に使っていたーといたという話を伺ったこと。 (実は、私もコットンに染み込ませて、枕元において寝ようかしら、、と考えていたところだったので) こういう感覚的なものって、 幼少の頃から知らず知らずのうちに、自分に根付いていったものであり、、それが所謂「体質」となっていくんだろうと思うけど、 以前、ノリエットの永井紀之シェフが 「必要以上にお米を食べてしまうと、フランス菓子が作れなくなってしまう」ということをおしゃっていたのだけど、 、、「お菓子」を作る上で、これほど核心に迫る、的を得た言葉はないと思う。 というのは、和食、いわゆるご飯のおかずには、どうしても「砂糖」が入るので、 それを毎日食してる日本人と砂糖を一切使わないフランス人のデザートに対する舌の感覚は、まったく別物なのです。 これは、甘辛い和食を食べた後では、、あまりデザートを食べたい、という欲求が沸いてこない、ということからもわかるように、 普段の食生活が、自分の作るものにも多いに影響を与えるーってこと。 自分の創るものは、すべて自分の分身でありー「自分」以上のものは決して創れないのです。 でも、そういう感覚的なもの「体質」が、それを大きく左右するーということを きちんと把握できている人の割合って、、実際、どれほどなんだろうか・・ レシピを見れば、誰でもそこそこに作れちゃうお菓子であるが、 それは、あくまで「日本的」であって、「フランス的」ではない代物ー より「フランス的」であること、あくまでお菓子限定のお話でー 日本の文化的良さとはまた別の話ですが、 いつも内心(笑)「「お菓子云々言うなら、そのベタベタのご飯粒を食べるのをやめてからにしろ」と暴言を吐きまくりー (表面的には、ちっとも「過激」には見られないので、その点は、得しているかもー) あえて噛み砕いて言わせてもらうと、 「オレンジフラワーの匂いダメ〜」「シナモンダメ〜、、」「ローズなお菓子、無理〜〜」な、ベタな日本人の 作るフランス菓子なんて、、表面敵にいくら整っていても、味家ないエスプリなしのお菓子と一緒やん! (あ、クラスの人、敵に回しちゃったかも?!(笑) もちろん、私もお米は多少食べるけど、例えば、作り込んでいく段階に、 和食を食べるとどうしても、一定以上、身体が受け入れられなくなるっていう感覚は、すごくわかる。 というエラそうな私ですが、、エスプリは問題なさそうなんだけどー肝心の技術がなかなか上達しなくって、、(シュン〜、、) (復習ゼロなので、当たり前と言われれば、そうなんですが(汗) コルドンに通うようになってすごくわかったのは、 基本、自分がそれほどに「作るのが好きな人」ではない、ということを我ながら実感ー。 先日、コルドン仲間とお茶をした時に、ある方が、 「お菓子って、基本、「暇」で「元気」な時にしか作りたくない」って言ってたのに、激しく同意、 おそらく、根っから「好き」じゃないんだよねー、、(食べる」のは、根っから好きなんだけどー)
by hitomille
| 2011-09-14 15:03
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