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Slam Dog Millionia*スラムドック$ミリオネア

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観て参りました〜!
本年度、アカデミー賞の作品賞、監督賞をはじめ8部門を制覇した「スラムドック$ミリオネア」。
本作品を知ったのは、別の映画を観に行った時の予告編だったのですが、
予告が流れ始めた瞬間から、この映画の放つ圧倒的なパワーに釘付け状態、何なになに〜〜!? 
この映画、めちゃくちゃ面白そう〜!! そう、その日からずっとずっと楽しみにしていました。

見る前から絶対にいいってわかっていたけど、見終わった感想は・・
もちろん、評判通り、素晴らしかった☆☆☆☆☆(5つ星!)

一つ一つのシーンがまるで、芸術品のよう、
次々と繰り広げられるドラマティックな展開に一瞬たりとも目が離せない、あっという間の2時間でした。

物語は、テレビのクイズ番組で、全問正解まであと一問と迫った、インドスラム街出身の青年ジャマールが、
教育を受けてない彼が答えを知っているはずがないと、詐欺容疑で警察に逮捕されてしまうところから始まります。

無実を照明するため、自分がなぜ答えを知っていたか、
ストリートチルドレンとしてどんな暮らしをしてきたかを警察に語り始め、
その答えのヒントとなる彼の生きてきた過去と現在が交錯しながら、話がが進んでいくのです。

そしてこの映画は、そのすべてを、リアルに見せていきます。(汲取式のトイレの穴の中まで!(汗)
彼の生まれたスラムは、人が密集してて、汚くて、不衛生極まりない。
そういう暮らしの中、ジャマールは紛争によって親を殺され、孤児になってしまう。
何もかもを失い、あるのは、生身の身体だけ。その身体一つで、生きていかなければならない。

無学で、何も持たない彼らとって、盗みや詐欺は、生活の知恵でもあります。

この映画自体は、主人公がクイズの答えをどんどん正解していき、夢を実現する、所謂、サクセスストーリー、
愛と希望に満ちた映画の筈なのに、もちろん映画は最高に素晴らしかったのに、

見終わったあと、なぜか晴れ晴れした気分でもなくて、消化できないものが、
身体の中に残ってしまったような感覚がありました。

なぜなら、これは、映画の中のお話ではなく、今、この世界の現実だからー。
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スラムの子供達にとっては、今日、一日生きるのびることがこの世界のすべて、

悪いこといっぱいしながら、たくましく生きていく、その「生」は躍動感に満ちあふれ、とても輝いて見える。
子供達の目が本当にキラキラしてて、思わず、感動してしまうんです。(とても演技とは思えない!)

でも、実際にはそんな感動なんて、どうでもいいことで、
今日、食べれるか、食べれないかー彼らには、それしかないのだからー。

そのギャップが、「理不尽」さが、我ながらなんとも腹立たしい。

子供達は大人達の犠牲になって、利用され、人身売買されることもある。

なんで? なんで? 誰が、何が、こんなに過酷で悲惨な人生を彼らに強いているのだろう。
なんで、世界は、こんなにも理不尽なんだろう。何で? そう、いつもそうだった。
わからないー。わからないから、どうすることもできない。

この映画を観て、ただ、よかった〜と感激していていいのかー。
ジャマールが賞金を稼いでハッピーエンドをむかえても、今ここにある現状は何も変わらない、
というよりそんなことでしか抜け道はないの?と反対に絶望感みたいなものがこみ上げてくる。

こんなに心が揺さぶられるのも、映画が上手く出来すぎていて、
まるで自分自身までも、このスラムを一緒に駆け抜けている気持ちになってしまったからかな・・

ごくごく親しい人に、30年以上前、この映画のロケ地のムンバイ(当時ボンベイ)に4、5回行ったことがある人がいます、
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「どんなところ?」って聞くと、「きっちゃない(汚い)ところやった」と。(笑)

街全体がスラムみたいな所だったらしく、匂いも強烈だったとか・・。

映画にも出てきたけど、今は、ビルがどんどん建って、すっかり街並が変わってしまったようです。

そして、聞いた話では、世界で一番、商売上手なのが、「インド人」なのだとか。
(確かに、映画の中の子供達も上手く商売してましたね)

このムンバイの話、前々から聞いていたけど、ほとんど興味がなかったので、適当に流していました(苦笑)

とにかく、もろもろの思いを、吹き飛ばすかのような、エンディング。

いかにもインドなダンス、最高〜〜☆☆☆

ちょっとメロドラマ風に終わりそうになって(自分の中で)盛り下がりそうになったのもつかの間、
このダンシングで、一気に↑駆け抜けていきます!!

早くDVD出ないかなぁ、
きっと、このダンスシーン、何回も観てしまいそう、ひょっとして一緒に踊ってしまうかも(笑)
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by hitomille | 2009-05-15 01:15 | シネマ

Himu*悲夢

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唐突ですが・・オダギリジョーが好きです。(笑)

ということで、、韓国のキム・キドク監督の「悲夢」を観に行きました。

今日の客層は、先日の「PARIS」と同じくガーデンシネマだったけど、
前回、結構見かけたリュックサックを背負ったおじさまなどは一人も見当たらず
若い女の子、年配の女性、女友達同士、と、女性ばかり。

そう、ほとんどが、オダギリ目当ての私のような人ばっかりでした。

それにしても、スクリーンの中を動くオダジョーってほんとに美しかった・・

美しさの定義って人それぞれだと思うのだけど、私の基準は、骨の作り、そう、骨格です。
そして、バランス。。あと、断然、横顔。

以前、画家の金子國義さんが「美少女」についての定義を語ってらしたことがあるのですが、
それはそれは、はっきりとしたとても細かいもので、例えば、鼻の下の幅とかラインとか・・
すごい洞察力、さすが芸術家、と大変感心した覚えがあります。

確かに、鼻の下が間延びした美少女なんてあり得ない(笑)

ほんと、何事もすべてはバランス。結局のところ、それに尽きます。

パーツパーツは悪くないのに、何かが違うとか・・
いわゆる美形だけど、カッコ良さに欠けるとか・・

私、とにかくカッコいい人が好きなので、そういう意味でオダギリジョーって完璧。(だと私は思う)
完全に生きて動く芸術品。(だと私は思う)

実際、日本人のそれとは思えない骨格の良さ。
パっと見た目鼻立ちとかではなく、その内側の骨というか・・シルエットというか・・
顔の横幅の狭さ(いわゆる小顔)と前面から後頭部の長さとかラインとか、そのどれもがほんとに完璧。

とにかくこの方、バランスが最高なので、
何を着ても、帽子を冠っても、眼鏡をかけても、汚くしても、崩しても、すべてがサマになってしまう。
今回の映画の中で、黒のトレンチコートに首にショールを巻き付けてるスタイルがあったのだけど、
思わず、中川財務大臣(やめたけど)の妻じゃないけど、「日本一〜〜!」って叫んでしまいそうでした〜

一瞬一瞬の表情にドッキーーン!としたり、彼の笑顔を見ると、なぜか妙に懐かしくて、涙が溢れそうになったり
なんでこんなに好きなのか自分でもわからない程、好き☆

ああ、好きになる、っていったいどういうことなのでしょう?

スミマセン、いつになく、テンション高めで・・

・・肝心の映画ですね。

一言でいえば、これは・・あまり、おすすめ出来ません(笑)

私個人的にはもちろんオダジョーを見るだけで退屈はしないので、なんとも言えないけど、
とにかくリアリティのなさ、訳のわからなさ、グロさが際立って、、とてもついていけませんでした。

こういうものが芸術なのかしら?とふと思ったり、、
訳がわからない映画を見ると、なんだか自分が脱落したような気分になってしまうこともありなんだけど、、
どっちにしても、そんないいものでもなかったような・・(^_^;)

映画の中で、ほとんど真っ黒の服ばかり着てたオダジョーですが、
「絶対に真っ白も似合うよね〜」と密かに思ったいたら、
途中、真っ白いタートルにパンツ、白のトレンチと白ずくめで登場♡ 
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か、感動・・どこからどう見ても、これほどサマになるのは、オダジョーしかいないッすよ〜!

そんな余韻に浸りながら、雑誌「switch」をパラパラめくっていると、
横から、娘が「リリーフランキーかと思ったーー!」っと、ぜっんぜん意味不明なことを喚いていましたが・・(*o*)。。
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by hitomille | 2009-02-18 21:34 | シネマ

PARIS*パリ

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今から13年程前、「猫が行方不明」というフランス映画がありました。

主人公クロエが、愛猫グリグリを近所に住む猫好きのマダムに預け、3年ぶりにバカンスを取る。
ひとりぼっちの休暇を終えて帰ると、グリグリが行方不明に!
なりふりかまわずグリグリを探すクロエに、
ご近所の猫好きな老人たちやご近所さんたちが、手を貸して、大捜索が始まった。

愛猫を探すうちに、ただすれ違うだけだったお隣さんたちが、
生きた人間として関わっていくうちに、頑ななクロエの心が柔らかくなっていく。
そして、気持ちが変わると、見えてくる風景が変わってくる。
そんな心の動きをパリの空気をと重ね合わせて活写していく。ざっとそんなお話なのですが、

当時、愛猫リンナを3日間行方不明にしてしまって、その3日間、
不眠不休で探しまわった経験のある私にとっては、
主人公のクロエと黒猫のグリグリ、黒猫リンナと自分の姿を重ねて、
思わず見入ってしまったとても思い出深い映画です。

その「猫が行方不明」の、セドリック・クラピッシュ監督の久しぶりの新作「PARIS」。

ガーデンシネマで上映中ということで、期待に胸ふくらませて観に行きました。

平日のお昼間ということもあってか、私を含め、観客の8割はおひとりさま。

その中には、年配のおじさまのおひとりさまも結構いらして、
その方たち、なぜか、かなりの高い比率でリックサックを背負っていました。
(リックのおじさん、4、5人見ました。)
おじさま方の間で流行しているのかな?などと、勝手な想像をしてしまいましたが・・

それは、さておき、今回のお話は・・
病に冒されたピエール、弟を案じて同居を始めるシングルマザーのエリーズ。
ピエールの今の楽しみは、彼らのアパルトマンのベランダから見えるありふれた人々の日常を眺めること。

その人々とは、
エリーゼと恋におちるマルシェの八百屋、パン屋の女主人、ピエールの向かいに住む
美しいソルボンヌの大学生、彼女と関係を持つ歴史学者、彼の弟で「お前は普通すぎる」と言われ悩む建築家
ファッション業界の女たち、カメルーンからの不法移民。それぞれのパリジャン&パリジェンヌ。

世界中の人々を魅了し続ける憧れの街、パリ。

この街の持つ様々な姿が映し出され、まるでパリの住人になったような気持になる。と解説されています。
それは、まさしくその通りなのですが・・

その日常があまりに普通すぎて、、映画らしい特別な事件やハプニングもなく、
それどころか、これといったストーリーさえもないような・・正直、退屈してしまって、、

ところどころ、ほっこりしたり、多少クスッとしたり、少し考えさせられたり、
そういうことも、あることはあるのだけど・・・

ただ、よくないとは決して言えないし、いい映画かと聞かれれば、いい映画だったような気がする。。

・・びっみょ〜。

本作品、フランスでは170万人を動員する大ヒットだったとか。。

それを聞くと、フランスっていう国は、つくづく、大人の国なんだなァ、、って思います。

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by hitomille | 2009-01-22 01:45 | シネマ