生まれも育ちも大阪・・ それに両親もミナミの真ん中で生まれ、育ったので筋金入りです。 自分で言うのもなんですが、私は、かなり自立した子供だったようで 小学校の高学年の頃あたりから、何事も自分で決めて、計画し、着々とやりたいことをやっていました。 今に思えば母親には、相当自由にさせてもらっていたみたい。 私たちの頃は土曜日は4時間目まで学校があって、 それから帰って、家でお昼ご飯を食べて、そして、もちろん、友達と遊ぶのですけど、、 小学校4年生の時に学校の写生会で、中之島公会堂に行って以来、 公会堂とその辺りの雰囲気がとても気に入って、早速自分のテリトリーにしてしまいました。 中学生の頃は、ひとりで映画に行ったり、阪急ファイブで買い物したり、 そう! 当時、阪急三番街に「CAN 」というブティックがあって、そこのフリフリお洋服の トリコになり、母親によくねだって買ってもらっていたっけ・・。 (セーラーカーラーのワンピースや、 よだれかけみたいな大きな襟のブラウスに、ボンボンがいっぱいついたセーターのコーディネート、ああ、懐かしい。。おわかりになられる方、今度、ゆっくりお話しませんか?(笑) 中学生では、梅田、高校生になると、プラス心斎橋は、当時、自分の庭のような感覚で、 (どんな学生だったのか、、もう、バレてしまいましたね(苦笑) その同じ感覚で、小学生の頃は、足繁く北浜、中之島へ通っていました。 地下鉄の北浜駅から地上への出口を出てすぐにある、「難波橋」を渡って、 目指すは、中之島公会堂。実際には、その隣にある中之島図書館へ行くのですが・・ 当時は、大学の受験を控えた学生の人たちなんかがいっぱいで、 シーーーーン、と静まり返った中、そんな人達に紛れて宿題の「ドリル」なんてしていました。 そんな小学生は私達くらいだったけど・・ それに、宿題なんてすぐに終わってしまうから、勉強する、というのは、口実みたいなもので、 ほとんどの時間は、公会堂の周辺のベンチで話ししたり、おやつを食べたり・・ 今から考えても、中之島公園は、遊具があるわけでもないし、 小学生にとってそんな魅力的な場所とは思えないけど、なぜかしら、公会堂と、その周辺が好きでした。 友達と電車に乗って、図書館で勉強してるつもりになって、辺りを散策する、 ただ、それだけのことなのに、すべてが新鮮で楽しくて、 そうやって、土曜日の午後、中之島通いをしていたある時、 その難波橋のたもとで、絵描きさんのように、いすに座って、公会堂の絵を書いている男の人が二人いて、 裾の広がったジーパンに、一人は、髪が肩くらいまであって、すごく大人に見えたけど、 そう、ヒッピー風の、おそらく美大生か、そんな感じの学生さんだったと思うのですが、 当時の私たちは、そんなことなど我関せず、ただ、面白い人を見つけた!というノリで、 立ち止まって、「何、やってんの?』なんて、自分たちから、声をかけたのでしょうね。。 気がつくと、タメ口で、どっちの絵が上手い、とかそんなことを平気で言っていて、 そんな小学生の戯言にいやな顔ひとつせず、学校のことを聞いてくれたりしながら、 お相手をしてくれたので、すっかりその場に居座ってしまいました。 自分たちの2倍以上は年上の男の人と友達みたいになれたことが、 (友達みたいに思っていたのはもちろん私達だけですけどね(笑) 嬉しくて、もちろん、次の週の土曜日にも行きました。 「あの人たち、いてるかなぁ〜」って、期待に胸をふくらませて行くと、 また同じ場所に二人揃って居てて、私たちは、口を揃えて、「あ〜〜〜、おったーー!」って、 駆け寄っていきました。「また、来たン〜!?」なんて言われていたの、すごく覚えてる。 お二人共、服装以外は思い出せないけど、気さくで優しくて、面白い、そんな方達でした。 ほんとに、短いひとときだったけど、何十年経った今でも、いい思い出です☆ その後は、もう二度と会えることはなく、 当時、なんでいないの??と、落胆していたいましたが、単純な話、、絵を書き上げたから、ですよね(苦笑) そんなことさえ、わからない子供でした。 この場所は車ではたまに通るのだけど、 今日は、娘とお弁当を持って、そんな思い出の中之島に来ました。 こうして、歩くのは、何年ぶりだろう・・ 京阪電車の駅が新しく出来ていて、その周辺は大掛かりに工事中。その辺りの緑が、なくなってる〜(涙) それに、公会堂は、随分前に補修工事で新しい外観に変わってしまって、 こうしてまじまじと見ると、当時のノスタルジックな面影はまるでなし。 なんだか別の所に来てしまったような感じー とりあえず、持ってきたお弁当を桜の下で、食べました・・ そういえば、公会堂の中の食堂で父と一緒にオムライスを食べたことがあったナぁ、 別の懐かしい記憶が蘇ります。 そして、帰りも、難波橋の橋を渡る。そう、ここ、この場所。 この手すりの向こうの踊り場の所で、絵を書かれていて、 私たちは、その後ろの手すりにもたれるようにして話をしてたっけ。 同じ場所に立ってみる、 そのまま、目線を右に移すと、遠くに見える、中之島公会堂。 ここから見える景色はこの何十年の間に、どれくらい変わったのかなぁ、 そんなことに想いを馳せていると、無性にデザートが食べたくなってきたので(笑) すぐそばにある、土佐堀川沿いの「北浜レトロ」へ向かいました。 本当に、いつ見ても、ステキな外観☆ カフェのケーキやスコーンは、ボリュームがあって、とても美味しい☆ 久しぶりの中之島、 いろんな想いが交錯して、なんだか、すべてが、とっても愛おしくなりました。
by hitomille
| 2009-04-07 04:04
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